雑木林

頭の中の整理と忘れないための確認メモ

VMRCで画面表示できない際の対処法

VMware Remote Consoleを11.xにアップデートしたらリモートコンソール接続ができなくなりました。
引っ掛かりがちなパターンを含めて原因と対策を記載します。
とりあえず意識しておくべきことは以下3点です。

  • VMRCはESXi(ホスト名 or IPアドレス)と通信を行っている。
  • VMRC11.xから通信ポートが902から443に変更された。(設定変更で旧ポートも利用可能)
  • 困ったらログ(%TEMP%\vmware-USERNAME\vmware-vmrc-####.log )を見ましょう。

「MKSに接続できません」

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MKS(マウス、キーボード、スクリーンの略らしい)のエラーはよくあるパターンの1つです。
VMRC11.xになって少しエラー内容がわかるような表示に変わりました。
VMRC10.xでは「Could not connect to pipe \.\pipe\vmware-authdpipe within retry period」と出ます。

ESXiの特定のポート(902)に対して接続できないことが原因です。
FW等でポートが閉塞されていないか確認しましょう。

「アドレスを解決できません」

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これまでは「MKS~」に纏められてましたがVMRC11.xからエラー内容がわかるようになりました。
vCenterにてESXiをホスト名登録している環境で、VMRCを起動した際に起きることがあります。

クライアントがESXiに対する名前解決に失敗していることが原因です。
名前解決が正常にできているか確認しましょう。

「接続エラー:SSLネゴシエートできませんでした。」

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今回引っかかったエラーがこちらです。
クライアントとESXiの間にFWがあり通信制限をしている環境で起きることがあります。

原因はVMRCでコンソール接続に使うポートが902から443に変更されたためです。
VMware Remote Console 11.0 では ESXi ホストのポート 443 が必要となる (76672)
解決策は「ポート443を開ける」or「クライアント設定を変更してポート902を使う」になります。

クライアント設定変更方法(Windows)
テキストエディタで %APPDATA%\VMware\preferences.ini を開き、以下を追記します。

pref.preferWebMKS = "FALSE"

上記解決方法がいつまで使えるかはわかりませんが、対処できたのでよしとします。