Nested Virtualizationの設定について(ESXi6)
複数のサーバ仮想化ソフトウェアを勉強する上で、限られた物理リソース上で如何にしてインフラ環境を整備するか問題に悩まされる方は多いのではないでしょうか。少なくとも私はよく悩まされます。そういったときに仮想マシン上でハイパーバイザが動かせればいいのに、と思うことが多いのではないでしょうか。
今回、VMWare ESXi上にESXiをインストールし、更にその上で64bitOSを動作させるまでの手順について、ESXi5.5でやった設定がESXi6.0でも利用できるのことを確認したので、備忘録として記載します。
【5/19 追記】
ESXi on ESXiの上で仮想マシンが通信するにはスイッチの設定も必要のため、こちらもご確認ください。
CentOS7におけるNIC命名ルール
前回、CentOS6におけるNICの命名ルールを記載しましたが、CentOS7では少し(?)変更されています。ということで今回はCentOS7のNIC命名規則ならびに固定に必要な手続きについて記載します。
前回同様に、簡単にまとめると以下の流れでデバイスが作成されます。
- ifcfg-XXXに記載されているMACアドレスと実アドレスを比較して、マッチすればファイルに記載されているデバイス名を設定する。
- 71-biosdevname.rulesからbioddevnameコマンドが実行され、SMBIOS(System Management BIOS)から読み取った情報を用いて、デバイス名を設定(変更)する。
- 75-net-description.rulesからNICの属性情報(実装位置やMACアドレスなど)を取得する。
- 80-net-name-slot.rulesからNICの実装位置に基づいてデバイス名を設定(変更)する。
- 99-systemd.rulesから最終的なデバイス名を設定する。
CentOS6におけるNIC命名ルール
RHEL系のディストリビューションに限らずですが、数年前まではLinuxのNICといえばethXが標準的だったと思います。ですが、近年、Kernelというよりudevの進化に伴って、命名規則ならびに固定に必要な手続きが異なっています。主にCentOS6ならびに7の実装について調査したので、いったん頭の中を整理します。最初はCentOS6からです。
簡単にまとめると以下の流れでデバイスが作成されます。
- ifcfg-XXXに記載されているMACアドレスと実アドレスを比較して、マッチすればファイルに記載されているデバイス名を付与する。
- 70-persistent-net.rulesに記載されているMACアドレスと実アドレスを比較して、マッチすればファイルに記載されているデバイス名を付与する。
WORKGROUP環境でRDMSの設定と冗長化
先の記事でRDS CALに関する基本的な理解は記載しましたが、今回は実際に構築する場合のお話。
RDSに必要な基本的な構成や手順はマイクロソフトの以下のサイトが詳しいです。
- Windows Server 2012 機能評価ガイド リモート デスクトップ サービス(VDI および RDS)
- Windows Server 2012 標準的なリモート デスクトップ サービス環境構築手順について
ゲートウェイやらWeb アクセス、接続ブローカーなどなど必要なサーバが結構ある上に、標準的な構成ではActive Directory環境が必要ということも構築難易度を上げているポイントです。今回は最低限の環境で作る場合についてメモ書きです。
要件は以下の通り。
- WORKGROUP環境で構築する
- ライセンスサーバとセッションホストサーバは兼務する
- 単体障害時にも接続できるようライセンスサーバは複数用意する